他人に与えるという贈り物
by R.C.
昨年の3月、私達はシンシナティに引っ越しました。私は、地域社会のために自分の時間を使う方法を見つけたいと思っており、’Meals on Wheels(食事配達サービス) ’を見つけました。それは、自宅にいるけれども自分では料理をすることが出来ないお年寄りの人々に食べ物を届けている、政府の資金によって支えられている組織です。
私が担当になった配達区域は本当に良く、そこの人々はほぼ全て女性で、驚いたことに殆どが90歳を超えていました!まず何よりも、その年齢の人々と接する機会は最近では殆どなく、とても恵まれたことです。
私が彼らとの関係を築くには時間が掛かりました。いつも、まず私は玄関に立ち、彼らが私に話をし続けます。そして、私は彼らの家に入って、ソファーに座り、必ず一人一人に十分な時間、少なくとも10分を割きます。
彼らはとても寂しいのです。ごく最近、彼らはハグをして欲しがるようになりました。ある女性が「あなたのおかげで自分が若返ったような気がします。」と言いました。彼女が最初にそれを言った時、私はよく意味が分かりませんでした。でも、二度目に彼女がそれを言った時、私は何か超自然的なことが起こっているのではないかと思い始めました。その女性の元に実際にやって来ている愛と光ゆえに、彼女は自分が若返ったように感じているのです。
彼女の夫は93歳で亡くなり、彼女は92歳です。彼女は、癌を患っていた夫を何年間も世話していました。何度か訪問して居間で彼女と話をしましたが、その次に私が来た時には、彼女は何とか台所に入って、パイを作ることが出来ていたのです。92歳の彼女がパイを作ることが出来たというのはとても大きな出来事でした!
この体験で私にとって奇跡的だったのは、どれだけ自分が友情を育み、愛を注ぎ、注意を払い、それがどのように返って来ているのかを目にしたことでした。エネルギーが広がる様に気付き、それを目にすることはとても素晴らしいことです。
別の女性の話になりますが、先日、彼女は居間に座っている時に「地産のトマトがあればどんなにいいかしら。」と言いました。だから今、私は地産のトマトについて調べています。彼女は焼きグリーントマトの作り方を私に教えてくれる予定です!私達はそれを一緒に食べる事が出来るでしょう。
これらの出来事は全て、ただドアをノックして、彼らに食べ物の入った袋を手渡すことから始まったことです。6ヶ月か7ヶ月経った今、私の存在は彼らの人生の生き生きとした部分になっています。皆さんにもこういった事をすることをお勧めします。それは彼らにとって素晴らしい事でしたが、私にとってもとても恵まれたことでした。